Microsoft Flight Simulatorの開発チームが機能を紹介する、機能ディスカバリーシリーズの第八弾、「IFR」が公開されました。
1.ナビゲーションデータベースの提供
パートナーシップを結んだエアバス傘下のNavblue社よりARINC 424様式のデータベースが提供されます。
現実のAIRACサイクルと同期し、28日ごとに更新されます。
データはウェイポイント、VOR、NDB、無線、ローカライザー周波数、管制区域/制限区域、アプローチ、SID/STARルートが含まれます。
2.フライトプランナー
開始地点/到着地点は地球儀上のマップをクリックするだけであり、開始場所は、地球上あらゆる場所の空中から、滑走路上からエンジン始動状態で、パーキングからコールドアンドダーク状態でを選択できます。
自動でのルート作成として、VFR向けの直行、VOR toVOR、IFR向けのLowルートまたはHightルートの作成が用意されています。
手動でのウェイポイントの編集も可能です。
巡航高度について、作成されたルートから自動で提案されるほか、手動で設定も可能です。
ルートプランナーでは、SID・STARの設定も可能で、より現実に近いルート作成が可能です。
ルートは保存・読み込みができるほか、外部ツールにより生成されたルートを使用することも可能です。
作成したフライトプランは、航空機の計器に転送されます。
航空機のシステムによるフライトプランの作成も可能です。
(ジェネアビ機搭載のシステムは、Garmin 430、530、G3X、G1000、G3000、G5000となります。)
無線標識の代表であるADF・NDB・VOR/DMEは、現実と同じ位置にあり、現実と同じ周波数で利用できます。
もちろん、ILSも同様です。
無線周波数は、最新の様式となりつつある、8.33kHz単位をサポートしています。
旅客機では、CDUまたはMCDUを搭載し、ルート入力のほか、パフォーマンス計算を行うコア機能を搭載しています。
3.飛行システム・ATC
地上管制はライブAIトラフィックの通行を考慮した誘導を行います。
タワー管制も同様に、着陸・離陸許可に他トラフィックを考慮します。
(A320neoの例)フルスラストのTO/GAに加え、推力を抑えるMAN FLEXも再現されています。
離陸後は作成ルートに沿ったナビゲーションを行うオートパイロット、自動推力を行うオートスラストが使用できます。
ATCはSID・STARルートをサポートし、ルートへ沿う指示を出します。
ATC通信は、AIの副操縦士にやり取りを任せることも可能で、FCUの操作やルート監視に集中することが可能です。
ウェザーレーダーは、ライブ気象・または任意で設定した天候に同期してエコーを表示します。
ルート変更したい場合、ATCへIFRキャンセルをするか、航空機システムに入力したアクティブなルートでIFRフライトプランを申請できます。
動画でのアプローチはSTARが使われ、MCDUデータ・ND表示・ATCが同じSTARルートを使用してアプローチできる様子が伺えます。
もしATCを無視して着陸を試みた場合、ATC・AIトラフィックはゴーアラウンド等を実施して回避する行動を考慮し始めます。
着陸は通常の手動、必要に応じてオートランドが使用可能です。
以上のように、旅客機でのゲートtoゲートでのIFRフライトを、現実同様に行える機能が搭載されています。